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コンポーネントステレオ

私が高校生だったころ、一般家庭のステレオは、いわゆるセパレートステレオと呼ばれるもので、中央部にプレーヤーとチューナーが一つの箱に収まって、その両側に同じ大きさのスピーカーがあるものが一般的でした。
ガタイもでかく見栄えもするので、応接間に置いておくと立派な感じがよく出ていました。(昔のテレビドラマなどでそれを見ると懐かしくなります。)
さて、そうした一般向けのステレオセットと一線を画したステレオが、コンポーネントステレオ(コンポ)といわれるものです。
これは、プレーヤー、アンプ、チューナー、スピーカーがそれぞれ独立したもので、メーカーが異なっても、自由に組み合わせることができるものでした。
ここのメーカーのアンプは、クラシックに向いているとか、このメーカーのスピーカーは、音が固いのでロックに向いているとかなど、そうした評判でそれぞれのパーツを購入している人が結構いた気がします。ただこれは、あくまで音響施設の整った部屋での話であって、一般家庭ではそこまでこだわっても意味がないんですけどね。
ただ、メーカーに優劣はあって、例えばスピーカーだとJBLとかDIATONEは評判が高かったように覚えていますし、最近レコードの人気が復活していますが、プレーヤーだと、大理石をモーターのサイズに合わせてくりぬいたものが、共振を起こさないので優れているなどと言われていました。
現在、再生の方式なども格段に進歩しましたが、ユーザーの音のこだわりも、そんな時代があったから今があるような気がします。